Monthly Archives: 12月 2009

夜食(Kolacja)と蜂蜜酒

21 12月 2009

その昔、ポーランドの伝統的な食事スケジュールは、

 

朝6時 śniadanie(朝食)・・サンドイッチ、オートミールなど

朝10時  drógi śniadanie(第二の朝食)・・サンドイッチ、オートミールなど

昼3時 obiat (夕食)・・メインのディナー

夜8時 Kolacja (夜食)・・サンドイッチ、オートミールなど

 

日に4回が習慣でした。

共産主義時代は、就業時間が朝7時~午後3時なので、このスケジュールが理に適っていたのです。

それは今でも変わりません。

アメリカ風の企業が増えつつある傍らで、依然として昔ながらのスケジュールを貫いている企業・役所も多く、朝7時就業の方は、6時に朝食を食べ、正午前に再び軽い食事をとり、午後3時に帰宅するとobiat(メインのディナー)を食べて、夜8時にもう一度軽く腹ごしらえをする、という生活を今も続けておられます。

(ゆえにポーランドの道路は午後3時~4時に一番混み合います)

ということは、まともな食事は『一日一回』なわけですが(日本のように、昼=カツ丼定食、夜=ぶりの照り焼き、小鉢、味噌汁のような、ダブル・メインではない)、これが案外健康によろしくて、午後3時頃にこってりしたメイン料理をとってしまえば、就寝までにほとんど消化されるので、太りにくいんですね(酒とハムを過剰摂取さえしなければ)。

美味しく食べて痩せる秘訣は「昼にどっさり食べて、夜は軽食にする」だとつくづく思います。
(ちなみにポーランド女性はたいてい7号体型です)

 

ポーランドのKolacja(夜食)

ポーランドのKolacja(夜食)


そう考えると、ポーランドの人は一日中サンドイッチを食べているような印象がありますが、「サンドイッチ」といっても、「ハムサンド」とか「卵サンド」みたいなアレではなく、Kanapki(カナプキ)と呼ばれるオープンサンドです。

和食にたとえれば、白ご飯の上に明太子や塩昆布や焼き鮭をのせて「う~む、ご飯がすすむ」と顔をほころばせる感じ。

 

焼きたての、オールナチュラルなパンに、ハム、チーズ、トマト、レタスなどをのせてかぶりつく。

これがパン主食圏の人々にとって、「う~む、夜食がすすむ」の世界なのです。

 

そんな夜食のお供にピッタリなのがMiód Pitny(蜂蜜酒)。

食前、小さなショットグラスに注いで、食前酒としていただきます。

 

 

Półtrak Jadwiga(プウトラク ヤドヴィガ)

Półtrak Jadwiga(プウトラク ヤドヴィガ)


今回、いただいたのは、一番星のPółtrak Jadwiga(プウトラク ヤドヴィガ)。

さすが水1リットルに対し710グラムもの蜂蜜が含まれているだけあって、こってりした甘みは随一。

聞いた話では50種類以上の薬草が使われているそうで、まさに「味のブーケ」と呼ぶにふさわしい華やかさです。

Kanapkiに使うハムやソーセージが塩辛いので、蜂蜜酒を合わせると、程よくマッチ。

ウォッカのように飲み過ぎないので、健康にもいいかもしれません。

蜂蜜酒ミニボトル3点セット

21 12月 2009
配送について
Zestaw Miody Polskie

Zestaw Miody Polskie

Zestaw Miody Polskie 250ml × 3本セット
(ミニボトル 3本セット)

Apisの代表的な銘柄『Półtorak Jadwiga(プウトラク ヤドヴィガ)』『Dwójniak Kurpiowski (ドゥヴイニャク クルピオフスキ)』『Trójniak Piastowski(トゥルイニャク ピャストフスキ)』が手軽に楽しめるミニボトル3点セット。初めての方にも、贈り物としてもおすすめ。
赤いボックスには、Miód Pitny(蜂蜜酒)のシンボリックなキャラクター『Jan Zagłoba (ヤン・ザグウォバ)』をはじめとする17世紀の名将たちが描かれています(国民的作家ヘンリク・シェンキェビチの創作)。

§ 銘柄について

セットに含まれるミニボトルは単品でも購入できます。
それぞれの内容量は250mlです(通常750ml)。

Pótorak Jadwiga 250ml

Pótorak Jadwiga 250ml

Półtrak Jadwiga(プウトラク ヤドヴィガ)
水1リットルに対し720グラムもの蜂蜜が含まれる、濃厚な味わい。
ラズベリーとローズヒップのシロップが華やかさを引き立てます。
詳細はこちらです。
Dwójniak Kurpiowski

Dwójniak Kurpiowski

Dwójniak Kurpiowski (ドゥヴイニャク クルピオフスキ)
水1リットに対し610グラムの蜂蜜が使われています。
ポーランド名産のブラックカラント(黒すぐり)のシロップが利いて、葡萄酒に似た味わいがあります。
初めての方にも一番親しみやすいタイプです。
詳細はこちら
Trójniak Piastowski

Trójniak Piastowski

Trójniak Piastowski (トゥルイニャク ピャストフスキ)
水1リットルに対し、420グラムの蜂蜜が使われています。
あっさりした飲み口とハーブの利いたスパイシーな香りが特徴。
詳細はこちらです。

贈り物に最適な化粧箱入りセットは価格1400円から。中身はペーパーボックス入りと同じです。

Apisお試し3点セット 化粧箱入り

Apisお試し3点セット 化粧箱入り

ポーランド料理 美味しさのヒミツ

16 12月 2009

一度でもポーランドに旅行して、郷土料理を味わった方なら、その美味しさにきっと感動されたことと思います。

ピエロギ、レッドボルシチ、ビゴス、ジューレック、キノコのスープ……etc。

フレンチでもなく、イタリアンでもなく、どんな『洋食』にも当てはまらない、新しい味との出会い。

それが『ポーランド料理』です。

[flickr-gallery mode="search" tags="food" group_id="725432@N20"]

[flickr float="right" size="small"]http://www.flickr.com/photos/martinkelly/2416133108[/flickr]
洋食でありながら、どこか懐かしく、親しみを感じさせるメニューの数々。

そのヒミツは、北海道を思わせる、豊かで広大な大地にあると言えるでしょう。

たとえば、町中の家の庭に当たり前のようにリンゴ、洋梨、ラズベリー、さくらんぼが生っている。

実りの季節になると、庭先のリンゴをかじりながら、カゴいっぱいに摘んだラズベリーで自家製のジャムを煮る。

そんな光景、日本ではなかなか間近に見ることができないのではないでしょうか。

[flickr size="small" float="left"]http://www.flickr.com/photos/hanshendriksen/3402527108[/flickr]
歴史を振り返っても、ロシア、プロイセン、フランス、オーストリアといった欧州列強の支配下に置かれ、ベルリンの壁が取り除かれた実に1989年に至るまで、真の意味での自由独立はなかったポーランド。

列強諸国がこの国を支配したがった理由の一つには、一年を通じて美味しい作物を育む大地の豊かさがあったといっても過言ではありません。

しかし、列強の支配下に置かれた苦しい時代にも、各家庭では、伝統の味が受け継がれてきました。

常に物不足は当たり前、先進諸国の豊かさとは切り離された社会環境にあったからこそ、インスタントやレトルトに頼らない、昔ながらの料理法が今にしっかりと伝えられてきたのだと思います。

何かと言えば「調味パウダー」「○○の素」「冷凍○○」「人気パティシエの○○」に依存しがちな日本人からすれば、ピエロギ(ポーランド風餃子)の皮やマカロニを小麦粉からこねたり、自宅の庭先にミツバチを飼って蜂蜜を集めたり、山で摘んだキノコでピクルスを漬けたり、大きなボトルを何本も用意して果実酒を地下室いっぱいに作ったり……というのは、尊敬せずにいないくらいだけれど(私なら出来合のものを買う)、ポーランドの人に言わせたら、

だって、手作りの方が美味しいでしょう?

ごくごく自然な生活の一コマなんですね。

[flickr size="small" float="right"]http://www.flickr.com/photos/tathei/239936174[/flickr]
ポーランド料理と出会うことは、自らの価値観を振り返ることでもあります。

「ああ、こんな生活が、今も残っているんだ」と気付いた時、それは単なる「ランチ」ではなく、『文化との邂逅』になるのです。

蜂蜜酒を使ったカクテル・レシピ

16 12月 2009

ポーランドの蜂蜜酒Miód Pitny(ミュト・ピトヌィ)は、食前酒もしくはナイトキャップとして、小さなショットグラス(もしくはスリムなリキュール・グラス)に入れて飲むのが一般的ですが、ジュースやウォッカ等を加えてカクテルとして楽しむこともできます。

いくつかのレシピをご紹介します。

各レシピの名称の左側がポーランド名、右側が英名になります。

Zapomnienie(ザポミニェニェ=忘却) / Oblivion (オブリヴィオン)

* Trójniak Bernardyński mead 50 ml
* トニック 50 ml
* レモンジュース 5 ml

Trójniak Bernardyński mead

Nic nie robić (ニッツ ニエ ロビチ=何もしない)/ Lazy Boy(=怠け者)

* Dwójniak Kurpiowski mead 50 ml
* ラム酒 30 ml
* レモンジュース 10 ml
* パイナップス・スライス 少量

Dwójniak Kurpiowski mead

Wiosenny czar(ヴィオセヌィ チャル =春の陽ざし) / Spring delight

* Czwórniak Korzenny mead 80 ml
* ミネラルウォーターもしくはアップルジュース 60 ml
* レモンジュース 10 ml
* ミントチョコレート 数滴
* レモンスライス
* デコレーション用のミントの葉

       

Czwórniak Korzenny mead

Marzenie Jadwigi (マジェニエ ヤドヴィギ=ヤドヴィガ女王の夢)/ Jadwiga’s Dream

* Półtorak Jadwiga mead 40 ml
* ウォッカ 20 ml
* ラム酒 20 ml
* トニック 40 ml
* レモンジュース 10 ml
* パイナップル・スライス 数枚
* オレンジ・スライス 数枚

 Półtorak Jadwiga mead

Sarmata Kusiciel / Sarmata the Tempter

* Dwójniak Kurpiowski mead 60 ml
* ウォッカ 30 ml
* グレープフルーツジュース 10 ml

Dwójniak Kurpiowski mead

ポーランドの蜂蜜酒は冬のリゾートがよく似合う

16 12月 2009

「甘いお酒」と言うと、梅酒みたいに冷蔵庫でキリっと冷やし、レモンを添えて……というイメージがありますが、ポーランドの蜂蜜酒は冬の寒い日にHOTで飲むのがおすすめ。

もちろん、Gożdzikiを添えてね。

gożdziki(ゴジキ)

gożdziki(ゴジキ)

Godzikiは英名「クローブ」、日本では「丁字」と呼ばれる香辛料で、鼻につーんと抜けるようなスパイシーな香りがします。
西欧では古くから豚肉や牛肉の臭い消しに使われ、日本でもカレーやステーキなど洋食を引き立てるスパイスとしてよく使われています。

そしてこのクローブ、ビールやワインに加えて、とろ火で温めると、非常に香り豊かな飲み物になります。

grzany wino(ホットワイン)

grzany wino(ホットワイン)


特に冬の寒い日、かじかんだ手を温かい陶器に当てて、ちょびちょびといただくgrzane piwo(ホットビール)やgrzane wino(ホットワイン)の味はまさに雪国の妙。

日本のおじさん達が、北海道の港町の居酒屋で、熱燗をいっぱいやりながら「うめぇ~~」と唸るのと同じく、ポーランド人もgrzane(温めた)なビールやワインを片手に、「fajnie :)」(=ファイネ 素晴らしい)と笑みをこぼすわけですね。

こちらはGrzany miód pitny(温かい蜂蜜酒)の作り方。

750mlの蜂蜜酒にオレンジピールとシナモンを少量、カップに半量のGodzikiを加えて、10分から15分ほど弱火で温めます。
美味しく作るコツは、沸騰させないこと。

よく温まったら、kufel glinianyと呼ばれる土製のジョッキやKubek(マグカップ)に注いでいただきます。
左がジョッキ、右側がマグカップ。

kufel gliniany

kufel gliniany

Kubek

Kubek


冬の山岳リゾートで見かける蜂蜜のスタンドはまた格別。

ハチミツ、蜂蜜酒はもちろん、はちみつで作ったロウソクや、アーモンドの蜂蜜漬けなどを売っています。

[flickr size="midium"]http://www.flickr.com/photos/ssylwia/3156561865/[/flickr]

Dwójniak Staropolski (ドゥヴイニャク スタロポルスキ)

16 12月 2009
Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski(ドゥヴイニャク スタロポルスキ)
日本の地酒をハチミツとラズベリーシロップで割ったような強い飲み口が特徴。
「古き佳き時代のポーランド」を意味するスタロポルスキの名前の通り、ザラつき感のある陶器ボトルと、農家のイラストがポイントです。



『Staropolski』は、一言で言えば、『農家の手作りの味』。

テーブルには、肉料理をメインとするご馳走が山のように並び、「さあ、たくさん飲んで、食ってくれ」と、ご主人が陽気に手作りの果実酒を振る舞う、あのイメージです。

喉の奥がカ~~っと焼けつくような飲みごたえは、まさに「男のミード」と呼びたくなるほど。

「スウィートな蜂蜜酒」のイメージをひっくりかえすようなパンチの効いた銘柄です。

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

多くのミードが明るいまたは濃い琥珀色であるのに対し、Staropolskiは、ほんのり赤味がかっています。 Staropolskiは、普通のコルク栓ではなく、オリジナルの栓が使われています。
栓を抜く度に「ぽん!」と軽快な音がして、ボトルを開けるのが楽しみになりそう。
Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

Dwójniak Staropolski

ポーランドの田舎の雰囲気をよく表したイラスト。
ザラつき感のある陶器も秀逸。
なめらかな曲線と落ち着きのある質感が魅力。ボトルはかなり重いです。


★Dwójniak 一口メモ★
『Dwójniak (ドゥヴイニャク)』は、1リットルの水に対し、610グラムのハチミツが使われています。飲み口は濃いですが、スウィーティな果汁系とスパイスの効いたハーブ系で印象が異なります。アルコール度数は16%。醸造年月は約4~6年。
非常に濃いPółtorakとあっさりTrójniakの中間で、親しみやすい味わいです。

§ その他のラインナップ

Zestaw Staropolski

Zestaw Staropolski

Zestaw Staropolski (化粧箱入りセット)
ゼスタフ スタロポロスキ

こちらは新鮮なハチミツ2種類を併せたセット商品。
華やかな甘さの『miód wielokwiatowy 320g(百花蜜)』とコクのある香りが特徴の『miód gryczany 320g(蕎麦ハチミツ)』です。「この味を知ったら、もう他の蜂蜜では満足できなくなる」というぐらい味わい深いポーランドの蜂蜜を、ぜひセットで味わって下さい。
Trójniak Staropolski Tradycyjny

Trójniak Staropolski Tradycyjny

Trójniak Staropolski Tradycyjny
トゥルイニャク スタロポルスキ トラディツィヌィ

こちらは新発売のTrójniakバージョン。ルブリンの養蜂業者組合の協力を得て、厳選された新鮮でクオリティの高いハチミツだけを使い、際だつ味と香りを実現しました。
Dwójniakより薄目で、アルコール度数は13%。さらりとした飲み口が特徴です。

§ Staropolskiとラズベリーの魅力

ポーランドの風味で、私が大好きなものの一つに「Malinowy」があります。

Malina=ラズベリー。

日本でもお馴染みの、あの甘酸っぱい果実です。

ラズベリー

ラズベリー


ラズベリーと言えば、森や野原はもちろん、街路の雑草の植え込みみたいな所にも自然に生っていて、ちょいちょい摘みながら歩いているうちにお腹がいっぱい……ということも珍しくありません。

町中の民家でも、庭やベランダで栽培している人が多く、夏の盛りにはバスケットいっぱいに摘んだラズベリーを大きな鍋でコトコト煮込み、ジャムとSok Mlinowy(ラズベリー・ソース)を手作りするのが大きな楽しみです。

Sok malinowyは、ビールの味付けに使うと最高に美味しい。
夏、ビールのスタンドに行くと、巨大なボトルに入ったラズベリーシロップを必ず目にします。

紅茶に入れたり、Gazowana Woda(炭酸水)と割っても美味しいですよ。

人肌に温めたラズベリーシロップ入りのホットビールにMiód Pitny。
これをストローで飲むのがポーランド流です。
[flickr size="small"]http://www.flickr.com/photos/maciejb/220603335/[/flickr]

Trójniak Kasztelański (トルイニアク カシュテラニスキ)

15 12月 2009

ポーランドの三大蜂蜜酒、「Półtlak(プウトラク)」「Dwójniak(ドヴイニアク)」「Trójniak(トルイニアク)」の中では、もっとも軽めで、醸成年月も短いTrójniak。

それでも、水1リットルに対し、約400グラムのハチミツが含まれているのですから、濃厚かつ芳醇な味わいは、上の二つに勝らずとも劣らずです。

Trójniak Kasztelanski w Kamionce

Trójniak Kasztelanski w Kamionce

こちらのTrójniak Kasztelanski w Kamionceは、ポーランドでも大手の蜂蜜酒メーカーの一つ『TiM社』が誇る代表的な銘柄で、日本では珍しい『蕎麦のハチミツ』を原料にしています。

蕎麦の花から集められるハチミツは、ほとんど黒に近い暗赤色で、濃厚な甘さとクセのある香りが特徴です。
苦手な人も多いですが、私はこの蕎麦蜜が一番好きです。

この蕎麦蜜を発酵させたものにスパイシーな香草を加え、2~3年醸成したKasztelańskiは、ポーランドの蜂蜜酒の中でも最も長い伝統を持っており、欧州はもちろん世界中で高い人気を博しています。

Biały(白系)と呼ばれる無色透明なお酒で、美味しい飲み方は二通り。

冷蔵庫でキリっと冷やしてレモンを添える飲み方と、Godziki(クローブ。丁字)とシナモンを加えて温める飲み方です。

前者の方が一般的ですが、冬はホットワイン風にいただいた方が身体が温まりますね。

TiM社から販売されているKasztelański は全部で4種類。

左から、濃度の高いDwójniak Kasztelański、Trójniak Kasztelański、Trójniak Kasztelański w Kamionce(1500ml入り)、Trójniak Kasztelański w Kamionce(750ml入り)です。
「w Kamionce」は「陶器入り」という意味です。

Kastelanski

Kastelanski

Kasztelański の意味は、平たく言えば「お城」です。

シュラフタと呼ばれる王侯貴族の間でも、美容と健康によい飲み物として重宝されたMiód Pitny。

その名を戴いたTrójniak Kasztelański は、上品な甘さと爽やかな喉ごしが印象的なポーランドを代表する蜂蜜酒です。

[flickr size="small"]http://www.flickr.com/photos/26471371@N05/3808348241/[/flickr]

Dwójniak Kurpiowski (ドゥヴイニャク クルピオフスキ)

15 12月 2009
Dwójniak Kurpiowski (ドゥヴイニャク クルピオフスキ)

Dwójniak Kurpiowski (ドゥヴイニャク クルピオフスキ)

Dwójniak Kurpiowski 750ml
ドゥヴイニャク クルピオフスキ

まったりした甘口ながら、香草がきりりと効いて飲みやすい。赤ワインを思わせるフルーティーな味わいが特徴。
ポーランド特産の黒すぐりのシロップを加え、初めての方でも親しみやすいテイストに仕上がっています。
高濃度のPółtorakに比べ、値段も手頃なことから国内外で人気があり、様々な食品賞を受賞しています。

Kurpiowski (クルピオフスキ)を一言で表せば、「親しみやすい」。

Półtorak (プウトラク)と同じく、芳醇な香りと琥珀色の輝きが美しいお酒ですが、Półtorakに比べれば口当たりが軽く、「蜂蜜酒はまったく初めて」という方でも飲みやすいです。

数十種のハーブやスパイスが使われているため、「甘い」だけでなく、お酒らしいドライ感が楽しめるのもポーランドの蜂蜜酒の特徴と言えるでしょう。

通の方にも、初心者にもおすすめの銘柄です。

Dowójniak Kurpiowski

Dowójniak Kurpiowski

Dowójniak Kurpisowski

Dowójniak Kurpisowski


★Dwójniak 一口メモ★
『Dwójniak (ドゥヴイニャク)』は、1リットルの水に対し、610グラムのハチミツが使われています。飲み口は濃いですが、スウィーティな果汁系とスパイスの効いたハーブ系で印象が異なります。アルコール度数は16%。醸造年月は約4~6年。
非常に濃いPółtorakとあっさりTrójniakの中間で、親しみやすい味わいです。

§ 黒すぐりについて

黒すぐり

黒すぐり


『Kurpiowski(クルピオフスキ)』の味の決め手は、ポーランド特産の黒すぐり(czarne porzeczki チャルネ ポジェチュキ)。

栄養価の高いビタミンCや血流を良くするポリフェノールが豊富に含まれています。

爽やかな香りと独特の苦みをもつ果実であることから、ジャムやアイスクリーム、リキュールといった甘い食品のスパイスに使われることが多く、代表的なものに、フランス生まれの「クレーム・ド・カシス」が挙げられます。

日本でも青森県を中心に栽培が盛んで、ビタミンCが豊富なことから、ジャムやジュースの原料として愛好されています。


§ Kurpiowski(クルピオフスキ) ラインナップ

ボトルはそれぞれ異なりますが、中身は同じです。
ムードやインテリアに合わせて、お好みのボトルを楽しんでください。

Dwójniak Kurpiowski oplot 750ml

Dwójniak Kurpiowski oplot 750ml

Kurpiowski oplot 750ml
クルピオフスキ オプロト

お洒落な編みカゴ入り。
インテリア小物としても映えそうです。

Dwójniak Kurpiowski kamionka

Dwójniak Kurpiowski kamionka

Kurpiowski kamionka 500ml
クルピオフスキ カミョンカ

デコボコした中世風の陶器ボトル入り。
グラスボトルとはまたひと味違う風味を楽しんで。

Kurpiowski ミニボトル

Kurpiowski ミニボトル

Kurpiowski ミニボトル 250ml

初めての方におすすめのミニボトル。
値段もリーズナブルです。

Kurpiowski Tuba

Kurpiowski Tuba

Kurpiowski ミニボトル 250ml

ポーランド北部の伝統文化Kurpieを取り入れたカートンボックス入り。
贈り物にどうぞ。

§ Kurpiowski (クルピオフスキ)に合う肴

濃厚な甘口ながらフルーティーで飲みやすいクルピオフスキ。

これにおすすめなのが、日本の誇る洋食の王様、ハンバーグでございます。
それもコクのあるデミグラスソースがおすすめ。てりやき醤油味との相性も抜群です。

TVでも紹介された【松阪牛入りハンバーグ】は、松阪牛100%の中に、さらにステーキが入っているという優れもの。
牛肉の旨味が二重、三重に楽しめる、見た目にも楽しい一品です。

ソースも「デミグラス」「和風」「トマト」の三種類から選べますが、やはりおすすめはデミグラス、その次が和風でしょう。

肴というよりは本格ディナーですが、こうした組み合わせは、濃厚なポーランドの蜂蜜酒ならでは。

食前酒としていただけば食欲も増進し、ハンバーグの美味しさがいっそう引き立ちますよ。

ハンバーグ



「ハンバーグは濃厚すぎる」という方には、「平田牧場」の【平牧三元豚釜あげ肩ロースハム】あたりがおすすめ。
あっさりした食感のハムながら、香り豊かで、ジューシーな旨味にあふれています。
軽く焼いて、ステーキ風にしても美味しいし、スライスしてそのままいただいても手軽な肴になりますね。
小さなピースに刻んだものをグリーンサラダに添えれば、ちょっと贅沢な夜食にもなります。





意外と合うのが「餃子」。ま、餃子じゃなくてもいいんですが、中華の醤油風味との相性は抜群です。
中国料理世界チャンピオンの店「皇朝」の黒豚生餃子は、販売個数500万個を誇る大人気のアイテム。
焼き側のぱりぱり感とジューシーな黒豚の旨味が、蜂蜜酒の濃厚な甘味を引き立てる上、タレの醤油味にぴったりマッチ。

「お酒が濃厚なら、肴のコテコテはNGだろう」という先入観を真っ向からくつがえす組み合わせです。
お試しあれ♪



§ Kurpiowski (クルピオフスキ)ついて

『Kurpiowski』の由来は、ポーランドの東北部マゾヴィエツキ県の先端にある、「Puszcza Kurpiowska(クルピオフスカ原生林)」にあります。

その昔、この森林地帯は沼で覆われた不毛の地で知られていました。

しかし、『Bartnik(バルトニク)』と呼ばれる「野性ミツバチを飼う人」を中心に、炭焼き、鉱物掘りなど、様々な職人によって森が切り開かれ、発展を遂げました。

今では原始の自然が楽しめる観光地として地元の人々に愛されています。

Kurpiowska地方の観光パンフレット

Las Kurpiowski(クルピオフスキの森)

Las Kurpiowski(クルピオフスキの森)

Las Kurpiowski(クルピオフスキの森)

Las Kurpiowski(クルピオフスキの森)

 


こちらは『Bartnik(野性の蜂飼い)』。日本的な「ミツバチの巣」のイメージとはひと味違います。

Bartnik(野性の蜂飼い)

Bartnik(野性の蜂飼い)


1939年頃の野性の蜂飼いの様子を記録した貴重な映像です。
縄と木材だけを使い、時には10メートル以上も高く登って、樹木の穴にあるハチミツを集めたBartnikたち。
ポーランドの蜂蜜酒の歴史を支えてきた伝統的な職業です。





Kurpiowski一帯は今でも養蜂が盛んであり、『Miodobranie Kurpiowskie』と呼ばれる蜂蜜フェスティバルは、北部ポーランドにおいて大きな民族イベントの一つです。
毎年、文化や行政など、各界の代表者を招いて、5千人近い人々で賑わいます。

Kurpiowski蜂蜜フェスティバル

Kurpiowski蜂蜜フェスティバル


写真:XXXII Miodobranie Kurpiowskie

まさにハチミツ王国・Kurpiowski地方のエッセンスをぎゅっと凝縮した『Dwójniak Kurpiowski (ドヴイニアク クルピオフスキ)』。

ポーランドの蜂蜜酒は初めてという方も、既にその味を知っている方も、心ゆくまで楽しんで欲しい銘柄です。

§ 受賞歴

ここに紹介しているのは、『Kurpiowski(クルピオフスキ)』が受賞した「ほんの一例」です!

Mercury's Hat Competition

Mercury's Hat Competition


2003年。Warszawa にて。
Mercury’s Hat Competition
食料品や農作物を対象とした専門的なコンペティション。
品質とマーケティングにおいて最も高い評価を得て第一位を受賞。

全国蜂蜜酒&ワイン コンクール

全国蜂蜜酒&ワイン コンクール


2002年。Pszczela Wola にて。
全国蜂蜜酒&ワイン コンクールで銀賞。

Miód Pitnyの種類と作り方

15 12月 2009

ポーランドの蜂蜜酒Miód Pitny(ミュト・ピトヌィ)は、使用されるハチミツの濃度や製造法や醸成年月によって主に3種類に分けられます。

濃度の高く、醸成年月の長い順番から、Półtorak(プウトラク)、Dwójniak(ドヴイニアク)、Trójniak(トルイニアク)となります。

他に、数ヶ月で醸成できるCzwórniak(チュフルニアク)、Piątak(ピョンタク)という軽いタイプもあります。

Miód Pitnyの著名なメーカーであるApis社のレシピを具体例に挙げると

Półtorak(プウトラク)── 水1リットルに対し、ハチミツ720グラム。少なくとも10年は醸成。

Dwójniak(ドヴイニアク)── 水1リットルに対し、ハチミツ610グラム。約7~8年かけて醸成

Trójniak(トルイニアク)── 水1リットルに対し、ハチミツ420グラム。約2~3年かけて醸成。

Miód Pitny(ミュウト・ピトヌィ)

Miód Pitny(ミュウト・ピトヌィ)

もう少し詳しく見ていきましょう。

Miód Pitnyの作り方は各家庭で様々であり、ウェブサイトでもいろんなレシピが紹介されています。

日本でもネットの有志がレシピを公開していますので、「蜂蜜酒 作り方」で検索してみて下さい。
アウベルクラフトに写真入りの詳しい説明があります。手作りミードキット(発酵ビン・ハーフガロンタイプ)
も販売しています。)

主材料は、水、ハチミツ、酵母菌、クエン酸。

これにハーブや果実シロップを加え、味と香りづけをします。

製造過程をおおざっぱに説明すると、まず水、ハチミツ、酵母菌を使ってアルコール成分を自然に発酵させ、「brzeczka(ブジェチュカ)」と呼ばれる中間物質を作ります。(何とも翻訳のしようがない)

これはあくまでイメージ画です。

brzeczka

brzeczka

このbrzeczkaをさらに数週間かけて発酵させた後、10度から15度ぐらいの温度に保たれた暗所で何年もかけて醸成します。

その後、醸成酒をこして上澄みを取り出し、保存します。

自家製蜂蜜酒

自家製蜂蜜酒

ポーランドの場合、このbrzeczkaに、名産であるブラックカラント(黒すぐり)、ラズベリー、ローズヒップのシロップ、香草などを加えて、独特の甘みと香りを醸し出します。

黒すぐり

黒すぐり

ラズベリー

ラズベリー

ローズヒップ

ローズヒップ


その最大の特徴は、琥珀をとかしたような黄金色の輝きと、濃厚かつ上品な甘さ。

「ポーランドの蜂蜜酒を体験すると、他のものでは満足できなくなる」くらい魅せられてしまうのです。

奇しくも、蜂蜜酒をイメージする『琥珀』は、ポーランドの名産(バルト海方面)であり、愛を咲かせる宝石、「永遠」や「豊穣」を意味するパワーストーンとして知られています。

もしかしたら、ポーランドの蜂蜜酒は、琥珀の幸福な輝きを模しているのかもしれません。

 


『手作りキットの店 アウベルクラフト』
手作りミードキット(発酵ビン・ハーフガロンタイプ)」です。
ショップサイトに蜂蜜酒の作り方も紹介されています。
ただし、日本では、無許可に作ることは酒税法で禁止されていますので、あくまで趣味の範囲でどうぞ☆

ポーランドの蜂蜜酒『Miód Pitny(ミュト・ピトヌィ)』について

15 12月 2009

ポーランドと言えば「ウォッカ」が圧倒的に有名ですが、それに負けず劣らず愛されているのが『Miód Pitny(ミュト・ピトヌィ』と呼ばれる『蜂蜜酒』です。

英語では「ミード」といい、日本でも少しずつ普及しつつありますが、知名度としてはまだまだ。
ハチミツからお酒が作れるということさえ、あまり知られていないのではないでしょうか。

しかしながら、ハチミツを使ったお酒造りは紀元前から伝えられ、結婚を祝うおめでたいお酒として、ディナーを盛り上げる食前酒として、世界各地で愛されてきました。

自家製蜂蜜酒
写真Jak zrobić miód pitny w domu?

自家製蜂蜜酒

ポーランドも例外ではなく、その歴史は1000年以上も前にさかのぼります。
濃厚なハチミツをたっぷり使ったMiód Pitny(ミュウト・ピトヌィ)は、主に「シュラフタ」と呼ばれる貴族階級により秘伝の製法が受け継がれてきました。

やがてそれは下々にも伝えられ、今でも町の市場やイベントを訪れると、ホームメイドの蜂蜜酒が売られている光景をよく目にします。

材料さえ揃えば、何でもささっと手作りしてしまうポーランド。美味しい自家製蜂蜜酒は、我が家の宝であり、お客様への最高のもてなしなのです。

自家製ハチミツの売り場

自家製ハチミツの売り場

自家製蜂蜜の売り場

自家製蜂蜜の売り場

写真:ślonzki EKOMUZEUM RZEMIOSŁA W DOBKOWIE

そんな秘伝の味をぎゅっと凝縮し、世界各地に販売を展開している蜂蜜酒メーカーが幾つかあります。

もっとも有名なのは、ルブリンに本拠地を置く『Apis(アピス)』。
観光地としても有名なクラクフの『ベネディクト修道院』。
新鮮で高品質なハチミツを欧州各国に販売する『Krórewskie-miody』などなど。

他では経験できない濃厚かつ高貴な味わいをぜひお楽しみ下さい。

ポーランドの蜂蜜酒

ポーランドの蜂蜜酒

写真は『Apis』の人気銘柄。
左から、Dwójniak Kurpiowski、Pótrak Jadwiga、Kurpiowski、Trójniak Kasztelański