伊豆大島へ行こう! 車なしでも楽しめる短期滞在のコツ 夏期・海水浴編

地学好き、海洋科学好きにはこたえられない海と火山の聖地、伊豆大島。

サイエンスに興味はなくても、紺碧の海原、ワイルドな火山、ぴちぴち海鮮料理に、抜けるような青空と、インドア派もアウトドア派も100パーセント満足できる魅惑のジオパークです。

どこが見どころ……というよりは、大島そのものが観光スポット。面積91㎞平方メートル、海岸線長50キロほどの島内には、どこを見渡してもダイナミックかつ風光明媚な景観が広がり、同じ日本国内とは思えないほど。

目の前には大海原、背後には火山、ちょっと首をひねれば、海原の向こうに富士山が見えて、運がよければウミガメにも出会えてしまう。

85インチの8Kテレビでも再現できない、見事なナショナル・ジオグラフィックの世界なのです。

沖縄は遠いけど、東京ー伊豆大島なら2時間ほど(東京・竹芝ターミナル港から高速ジェット便にて)、旅行費も、大型フェリーの二等席なら4570円(ネットで購入すれば、15~20%の割引あり)で、とってもリーズナブル。しかも、東京を23時に出港すれば、大島には翌朝5時に到着する為、十分に休日が取れない人でも、金曜の夜に乗船→日曜夕方までたっぷり遊ぶことが可能です。 

関西なら、熱海港が便利です。
私のスケジュールは、7:18 京都駅 → 9:58 熱海駅(途中、名古屋にて新幹線を乗り換え) 11:05 出航 → 11:50 大島着でした。

※ 詳しくは、東海汽船ホームページにて。

伊豆大島 短期滞在のコツ(夏期・海水浴)

そんな素敵な伊豆大島の何が問題かといえば、車なしの移動です。

全周たかだか50㎞の離島で、そんな大変なもの? と思われるかもしれません。

しかし、地図を見れば一目瞭然ですが、島の中央には三原山がどーんとそびえる為、主要道路は『大島一周道路』しかありません。

島の東西南北を直線的に結ぶ平坦なバイパスは存在せず、東西を横断する唯一の車道も三原山を通過する為、日中はともかく、夕刻から夜にかけて、一般人が徒歩や自転車で踏破するのはほぼ不可能です。車でも夜間は非常に気を遣うでしょう。

現地でレンタカーを借りるならいいですが、車がない場合、全面的に公共の交通機関(バスかタクシー)に頼ることになります。

しかも、伊豆大島のバスとタクシーは本数(タクシー台数)が少ない上に、料金も割高です。

大島バスの運賃表を見れば一目瞭然ですが、家族四人の場合、バス代だけで片道2000円以上になることがあります。(三原山に行けば、さらに割高)

タクシーを使えば、さらに数千円。

要領が悪いと、一日の交通費だけで1万円を超えます。

4人乗り軽ワゴン車のレンタル料(モービルレンタカー大島店)が一日3000円に比べると、交通費だけでも大変な負担ですね。

また、島の東部から南にかけては、裏砂漠(公式ページ参照)や断崖絶壁が広がり、南東部の波浮港を除けば、これといった集落もありません。バスの運行も時期と路線によっては一日三本だけ(大島バス・大砂漠ライン)12~13時には運行が終了するので、「意気揚々とやって来たのはいいけれど、ここからどうやって帰れと……」みたいな絶望的な状況に陥ります。

タクシーの運転手さんの話では、タクシー会社は複数あっても、何十台も島内を走っているわけではなく、特に、荒天

伊豆大島 地図
伊豆大島のGoogle Mapを見る

皆が皆、カーフェリーで自車を持ちこんだり(神新汽船(下田発着便のみ)、都合よくレンタカーやレンタルバイクを借りられるわけではありませんので、ここでは海水浴を中心に、車がない旅行者でも気軽に楽しめる短期滞在のコツを紹介します。

遊びの目的と宿泊地を絞り込めば、車なしでも十分に堪能できますので、ぜひご参照下さい。

海水浴場の選定

伊豆大島の魅力は、なんと言っても美しい海!

夏期に訪れるなら、海水浴、シュノーケリング、ダイビングがおすすめです。

しかしながら、伊豆大島には魅力的な海水浴場が方々にあり、どこをどう回ればいいのか、初心者には見当も付きません。

また、Google Mapで位置確認できても、どうやって目的地にアクセスすればいいのか、バスの時刻表を眺めて途方に暮れることもあるでしょう。

車がない場合、「どこの海水浴場で遊ぶか」を重点に宿泊先を選び、移動を最小限に抑えた旅程を組まなければなりません。

何も考えずに宿泊先を決めてしまうと、移動に時間と労力を取られますし、下手すれば、暗がりの海岸で立ち尽くすことになります。

たとえば、北端の岡田港周辺に滞在して、南東部のトウシキ海岸で遊ぼうと計画しても、たかが20㎞の道程が思うように移動できません。バス代やタクシー代に往復数万円払ってもいいなら別ですが、そのタクシーも必ずつかまるとは限りません。

あそこも、ここも、行ってみたいけれど、たかが数㎞の距離が思うように移動できない。それが大島観光の最大のネックなのです。

たかが数㎞ぐらい、徒歩か自転車で移動しろよ! と思っている皆さん。後述までしっかり読んで下さい。私もそう考えていました。地元の方のアドバイスがなければ、夕闇の中、急勾配の真ん中でレンタサイクルを押しながら、子どもに泣かれて、飲んだり食べたりする場所もなく、途方に暮れてたと思います。ちなみに、うちの家族は経験豊富なアウトドア一家です。

そんな訳で、伊豆大島の旅程を組む時は、どんな遊びがしたいのか、メンバーの体力や経験値はどうか、しっかり把握した上で場所を選定しましょう。

海水浴場を選ぶポイント

1. 目的(ちゃぷちゃぷ泳ぐ、シュノーケル、磯遊び、砂浜でのんびり)
2. 人数構成 (子ども連れ、カップル、大人のグループ、学童の合宿)
3. 各人の水泳能力およびアウトドア経験 (初心者ばかり、ベテラン含む、アウトドアは苦手、人数が多くレベルもまちまち)
4. 滞在時間  (午前に海水浴、午後からトレッキング)
5. 食糧・飲料水の確保 (自炊で弁当作りが可能、宿泊先や海水浴場の近くに食糧や飲料水を買う場所がある)
※ 夏場は熱中症の恐れがある為、飲料水の確保は非常に重要です。車がない場合、各人が持ち運べる水分量も限られますし、どこの海水浴場も近くに飲食店や自動販売機があるわけではないので、特に子連れは注意が必要です。

地理と島内インフラから考える

伊豆大島の観光および海水浴について、一番困るのが、リアルなインフラ情報や体験が意外と乏しい、という点です。

「リアルなインフラ情報」というのは、公共の交通機関をはじめ、飲食店、スーパー、金融機関&ATM、観光案内所、等々、どこに、どんな施設があり、何時までオープンしているのか、どんな商品を取りそろえ、利用状況はどうか……といった、地元民しか知り得ないような生活情報です。

日本国内の主要な観光地なのだから、どこにでもコンビニやATMや自動販売機があって、夜にお腹が空いても、そこらの店でおにぎりぐら買えるだろう……と思っているとしたら、大甘です(T^T)

道に迷っても、スマホがあれば、いつでもタクシーを呼び出せる……と思っているとしたら、迷子予備軍です。

有名なイタリアの詩人、ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』の地獄篇に、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という銘文がありますが、伊豆大島に関しては、「この海を渡る者は一切の都市感覚を捨てよ」と言いたいくらいです。

併せて、じっくり考えて欲しいのが、伊豆大島という地理的条件。

淡路島や小豆島のように、内海にそびえる島とはまったく質が異なります。

周囲には波風を遮るものが何もなく、遠洋が荒れれば、その波風はストレートに大島まで伝わってきます。

しかも、台風のコースであり、たとえ上陸の危険はなくても、沖合にあるだけで、相当に波風が強くなります。

下図は私が経験した台風のコースですが、これだけ離れていても、場所によってはかなりの高波でした。島の東西南北によって波風の影響が異なる為、島外の者には想像もつかないと思います。

台風

また、空は晴天でも、波風は強く、海全体がうねっていることもあります。

アウトドアやマリンスポーツの経験が少ないと、水がどんな動きをするか、危険が予測できず、波にあおられて岩に打ち付けられたり、磯で滑って足を切ったり、大変危険です。子どもの場合、遊びに夢中になって、どんどん遠くに流されますから、晴天でも決して甘く見てはいけません。(特に秋の浜)

くわえて、島の気候の為、晴れの予報でも強い雨が降ったり、島の反対側や山上では濃霧が発生したり、都会では考えられないような変化が生じます。

いざという時、すぐに引き返せる場所、あるいはすぐに助けを求められることを前提に旅程を組みましょう。

基本的に、早朝から動いて、遊びは午後五時までに終了、夕方~夜間に外出するなら、徒歩で帰れる場所にとどめること。

帰路にタクシーを使うなら、あらかじめ予約するなどして、帰りの足だけは絶対に確保することを忘れないで下さい。

特に、台風が接近している時、大荒れの日には、バスやタクシーも平常通りに営業しない恐れがありますので、朝起きて、天気予報をチェックして、かなりの確率で荒れそうなら、車なしで遠出しないことです。

伊豆大島の海水浴場

伊豆大島の海水浴場は、大きくわけて、北側・南側の二種類あります。

観光サイトで紹介される有名どころといえば、次の五カ所です。

おすすめ海水浴場

トウシキ遊泳場(南東)
溶岩に囲まれたプール状の海岸で、透明度の高いシュノーケル・スポット。
いろんな魚に出会える伝説的な名所。
海が穏やかであれば、子どもでも遊べるが、険しい岩場なので経験値の高い人向き。

日の出浜(北)
消波ブロックに守られたファミリー向けの海水浴場。岸辺はコンクリートで整備されており、日よけの屋根もある。
砂浜、磯場、両方楽しめる。岡田港のすぐ側。近くに飲食店、シャワーあり。

秋の浜遊泳場(北)
手製のジャンプ台があるシュノーケル向けのスポット。深度は数メートルあり、ダイビングに訪れる人も多い。
ただし、日の出浜のような護岸設備は無い為、レジャーマットを広げて、のんびり……という環境ではない。
近くに商店や飲食店もないので、弁当と飲料水の持参は必須。
子どもも遊べるが、水泳能力と経験値が必要。

野田浜(北西)
筆者は実際に訪れていない為、地図や口コミ情報になるが、砂浜と磯が程よく広がるきれいな海岸。
近くにホテルや集落があり、気分的には楽。
サンセットパームラインの終点でもあり、サイクリングも同時に楽しめる。景観も素晴らしい。
少し足をのばせば、『農地物直販所 ぶらっとハウス』にも遊びに行ける(1.3㎞)。

弘法海水浴場(西)
元町港から歩いて10分ほど。
ファミリー向けの大きな砂浜海岸で、飲食店、シャワーあり。
元町に戻れば、飲食店やスーパーが建ち並び、もう少し先には公共温泉『元町浜の湯』『愛らんどセンター 御神火温泉(Google Map)』もあり。
刺激は少ないが、子連れで遊ぶなら最適。

全体的なロケーションはこちらの地図でご確認下さい。
「拡大地図を表示」をクリックして、少しフォーカスを拡大すると、それぞれの海水浴場のポイントが表示されるはずです。

トウシキ遊泳場

大島観光ナビより。本来はこのように美しい海岸なのですが・・

私が訪問した時は台風接近の為、大人の背丈ほどある波が溶岩の壁を乗り越えてタイドプールに流れ込み、阿鼻叫喚の天然洗濯機でした。

確かに水は綺麗で、景観も素晴らしいですが、溶岩が海岸一帯を埋め尽くしている為、通常の磯と異なり、岩がゴツゴツと鋭利で、ぎゅっと手をついただけでも掌がすりむけるほどです。手足の露出した水着なら、岩にぶつかっただけで、目から火が出るほど痛いですよ。

またこうした磯は、水流が岩と岩の間を通って、鉄砲水のようになるので、見た目よりはるかに水力が強いです。力のない子ども場合、浮き輪ごと水流に揉まれて、岩に叩き付けられる恐れがあります。海のコンディションにもよりますが、それなりの経験値が必要です。

丈夫なマリンシューズ、もしくは、アウトドア用のサンダルも必須。お洒落なビーチサンダルでぺたぺた歩き回れる場所ではありません。

また近くに飲料水や食糧を買える場所もないので、弁当などの持参は必須。家族分の弁当と飲料水と浮き輪やレジャーシートを背負って、バス停から徒歩10分、さらに海岸ではゴツゴツの岩場を通って、荷物の置き場所を確保するのは、経験豊富な人でも一仕事です。

アウトドアに自信のない人や小さなお子さま連れは1~2時間の滞在にとどめ、疲れたな……と感じたら、すぐに引き返すことです。手足を伸ばして座ったり、横になる場所もありません。

詳しくはこちら(準備中)

↓ もうね、岩の上から水面を見るのが精一杯。海水が溶岩プールの中で渦巻いて、文字通り、”洗濯機”でした。
それでも飛び込んだ大学生ぐらいの強者がいましたが、5分と経たず上がってきたところを見ると、相当怖かったはずです。
腕力で抗えるような水流ではないですから。

日の出浜遊泳場

岡田港のすぐ側にあり、消波ブロックで守られている為、波も非常に穏やかです。
砂浜と磯の両方あり、海岸にはコンクリート製のレストスペース、屋根もあるので、乳幼児にも安心。
近くには飲食店、商店、シャワーもある為、リラックスには最適。海水も港の側とは思えないほど綺麗です。

伊豆大島 日の出浜

伊豆大島 日の出浜 磯

↓ 一般投稿の分かりやすい動画です

詳しくはこちら(準備中)

秋の浜遊泳場

手製のジャンプ台のあるシュノーケリング・スポットです。
通常の遊泳もできなくはないですが、ここは完全に磯海岸なので、幼児が浮き輪でチャプチャプするような場所ではありません。
また砂浜もなく、護岸設備もわずかなので、レジャーマットを広げて、のんびり日光浴も難しいです(それは弘法浜か日の出浜で)。
しかし、海岸一帯は非常に水深が深く、水も綺麗なので、岸から少し離れた場所でもシュノーケルやダイビングが楽しめます。魚も結構います。
弓形湾の中程に突き出た岩場があり、皆、そこを基点に潜りますが、トウシキのように溶岩で守られているわけではない為、大人でも水泳能力は必須、子どもの場合、シュノーケルに夢中になって、あっという間に沖に出てしまいますから、大人の同伴がなければ大変危険です。海岸で見ているだけでは、いざという時に連れ戻せません。
ジャンプ台が楽しいので、子どもは大喜びのおすすめスポットです。

詳しくはこちら(準備中)

野田浜遊泳場

筆者は実際に訪れていませんが、野田浜に通じるサンセットパームラインの景観は動画の感じです。台風前で風の音がうるさいですが。
見渡す限りの大海原とダイナミックな岩の海岸線が素晴らしいです。
元町港で自転車をレンタルして、野田浜までサイクリング→海水浴→元町に戻る→公共温泉『元の湯』で一服→元町港の居酒屋で海鮮料理、がおすすめ。
1.3㎞先の『『農地物直販所 ぶらっとハウス(Google Map)』に足を伸ばしてもいいですね。アイスクリームが大人気だそうです。

空撮はこんな感じ。商業施設が建ち並ぶわけではないですが、秘境感がいいですね。

弘法浜海水浴場

岡田港の日の出浜に広さと利便をプラスアルファしたのが弘法浜。
浜辺には海の家、シャワー施設、スナックの屋台があり、元町港まで行けば、商店や飲食店が建ち並びます。
北に1㎞先には、富士山が一望できる公共温泉『浜の湯』(大人300円・子ども150円)もあるので、海水浴のあと一風呂浴びて、その後、海鮮グルメもおすすめですよ。

動画は閑散期に撮ったらしく、寂れた感じがしますが、夏の海水浴シーズンは程よく賑わうようです。
Google Mapに70枚ほどの写真がUPされています。

宿泊先の選び方と大島ライフの心得

海水浴場はそれぞれ特徴が異なりますから、まず各人の能力と目的を考慮して場所を選定、それから宿泊先を探します。

車がない場合、『北から南』『東から西』に縦横するような移動は極力避けること

どうしても希望のエリアに宿泊がとれない場合は、残念ですが、遊び場を変更しましょう。

交通費に1万円以上使う覚悟があれば別ですが、「絶対に、ここに行きたい!」で強行突破すると、行ったはいいが帰れない・・ということになりますよ。

また、Google Mapを眺めて、「車で20分、12㎞ほどの道程なら、そんなに遠くない」「サイクリングならお手の物。5㎞ぐらい楽勝じゃん」などという甘い見積もりは禁物です。

伊豆大島は火山島ですから、とんでもなく勾配のきつい箇所があり、地元の方でも「あそこは二度と自転車で走りたくない」と仰るほど。

比較的楽に移動できるのは、島西部のパームツリーラインぐらいで、歩くにしても、自転車にしても、相当に負荷がかかります。子ども連れなら尚更です。

バスを利用して、要領よく移動する人もあるかもしれませんが、万一、乗り損ねた場合、もしくは、雨天や強風に見舞われた場合、たとえ港や海水浴場であっても、重い荷物を抱えて、途方に暮れることになるので、無理は決してしないこと。都会のようにタクシーに過剰な期待を抱いてもいけません。

私も台風接近の前夜に元町港で食事して、まだ18時半だから、タクシーぐらいつかまるだろうと思っていたら、電話にも出てもらえない。

風はどんどん強くなるわ、雨はぱらつくわ、相当にまずい!!と顔面蒼白だったのですが、家人が「サンセットパームラインの距離なら歩ける!」と断言したので、私も歩いて宿泊先に戻る決心がつきました。ちなみに歩いたのは、海沿いのサイクリングロードではなく、その内側を走る、第二の車道です。
幸い、うちの子(14歳と12歳)はアウトドアに馴れているので、風がヒュウヒュウと吹きすさぶ闇夜の中、約3.5㎞の道程を黙々と歩いて、45分ほどで帰り着きましたが、体力のない子どもなら途中でパニックになってたと思います。

私にしてみたら、まさか18時半でタクシー終業するとは・・! な気分でした。(他のエリアでは運行していたのかもしれませんが、島の端から端まですぐに来てくれるほど簡単な環境ではないです)

民家に駆け込んで、助けを求めることも可能でしょうけど、それもまた先方は多大な迷惑をかけますからね。特に夜間や荒天時は。

伊豆大島に関しては、都会や整備された観光地みたいに、移動を気軽に考えないのが最大のポイントだと思います。

心得のまとめ

繰り返しになりますが・・・

車なしで、伊豆大島で遊ぶなら、宿泊先と遊び場を近接すること

早朝に動き始めて、午後五時には切り上げること。(伊豆大島は午前5時にフェリーが運航しているので、早朝には強いです)

食糧と飲料水を確保する手段を徹底的にリサーチすること
事前にGoogle Mapで飲食店やスーパーの位置と開店・閉店時間を確認し、外食する場合、少なくとも前日には予約を入れましょう。
伊豆大島は観光地で、土日営業する代わり、平日に休業する店が多いからです。

ちなみに、台風前夜でも通常営業していたのが、元町港の日本料理店『寿し光(Google Map)』です。元町港が一望できるお座敷も広々と綺麗で、海鮮メニューも豊富、料理も美味しかったです。

このように、都会の常識は一切通用しない火山島 なので、出掛ける前に、『移動』『飲食』について十分にリサーチし、車がない場合、移動は最小限にとどめること

せっかくの楽しい旅行が迷子や疲労で台無しにならないよう、無理のない旅程を組んで下さいね。

今回、うちの家族が利用したのが、こちらのAirBNB。

レビューにも書いているように、台風でジェット便が欠航になった時も、夜道で迷いかけた時も、よくフォローして下さって、本当に助かりました。
伊豆大島に関しては、リアルなインフラ情報があまり出回っていないせいか、現地に入ってから茫然とすることも多く、現地の方の助けなしには、ここまで動けなかったと思います。特に、船便のチケットを取り直す際は、すぐに岡田港の発券所まで車を出して下さったので、予定通り東京に戻ることができました。こうした柔軟な対応は民泊ならではと思います。岡田港まで5㎞の道程でさえ、自力で移動のしようがないのが、伊豆大島の辛いところですから。特に台風接近で、皆がタクシーを呼ぶような状況になれば大変ですからね。ちなみに、岡田港周辺の勾配もかなりキツイですよ。平坦な道路なら、自転車で行けますが。
民泊に抵抗のある人も多いかもしれませんが、個人的に相談しやすいのが、伊豆大島では大きなメリットだと思います。
興味のある方は、ぜひコンタクトを取ってみて下さい。
ちなみにLinさん、フォトグラファーです。写真やアートが好きな方なら話も弾むのではないでしょうか。ダイビングにも詳しいです。

個人的には、洗濯機に乾燥機能が付いているのが非常に有り難かったです。
タオルや水着が乾ききらない状態でパッキングするのは気分的に辛いですからね。潮水は匂うし。

やっぱりレンタカーを借りたい

「やっぱり自力じゃムリ。車を借りよう」という方にはレンタカーの利用を熱く推奨しますが、これまた予約の奪い合い(レンタサイクルも同様)、前日に思い立ってすぐに借りられるものではありませんので、少なくとも一ヶ月前にはリサーチすることをおすすめします。

伊豆大島 公式観光サイト『大島レンタカー協会加盟店』にも各店の情報が出ていますが、「あちこち電話するのは面倒くさい」という方は、こんなサービスも試してみて下さい。

ちなみに、9月11日に検索した時点で、10月12~14日(週末)は残り一台みたいな状況です。

伊豆大島 レンタカー

また、レンタサイクルのショップでは原付バイクの貸し出しもありますが、これまたハイシーズンは奪い合い、当日に訪ねて、すぐに借りられるものではありません。

伊豆大島は何でも事前に予約が基本、飲食店でさえ厳しいですから(特に人気店)、早めに計画、早めにアクションをおすすめします。

タクシーを貸し切る

どうしても、あそことここを回りたい、でもレンタカーは借りられなかった……という方には、タクシーを借り切る手もあります。
かなりの値段がしますが、グループで割り勘すれば、許容範囲かと。バス+タクシーでも、結構かかりますからね。
交通費をけちったところで、バスの時刻に追われ、人気のない山中や海岸で不安な気持ちで待たされ、観光どころじゃないでしょう。
数千円で安心が買えるなら……という気持ちですよね。
一家で負担する場合、親の財布は一つなので、目眩がしますけど。

三原観光自動車(株)公式サイトより。

三原観光タクシー

三原観光タクシー

伊豆大島・観光の感想

今回、私が伊豆大島を訪れた理由は、「欧州・内陸育ちの子どもたちに日本の美しい海を見せてあげたい」「ここ数年、海水浴で楽しんだ経験がない」「京都→東京に移動する必要があった」「あの三原山を見てみたい(理由は三原山登山のコツに明記)」、この三点です。

スラブのバルト海は、とにかく寒い。真夏でも、水温20度以下、海底面は冷え切って、ビーチを歩いていると、足の裏がヒンヤリするほど。重くて冷たい水が海の下層にどんより溜まっているのがよく分かります。

こんな状態ですから、とても海水浴どころではなく、大人でも腰のあたりまで浸かるのが精一杯なのです(それでも我慢大会みたいに泳いでいる猛者もいますが)

私も滅多に帰国するわけではないですから、もしかしたらこれが家族で日本の美しい海を訪れる一生に一度のチャンスかもしれないと思い、二ヶ月前から計画を練って、どこをどう効率よく移動するか、いろいろ考えたのですが、実際は想像以上の難ありきでした。上述のように、「ほんの数キロが移動できない」「午後5時~6時にはシャッターが閉まる」「島にATMが数カ所しかない(現金払いが多いにもかかわらず)」といったことです。

レンタカーを借りればいいじゃん! と思うかもしれませんが、誰もが都合よく車を借りられるわけではないし、自転車だって、家族四人で借りればゆうに一万円を超えるし、中高年になれば、膝に問題があって、自転車に乗るのを控えている人も少なくないと思います。

まして、今は、若者の車離れが顕著で、特に都会は「車はもたない」「運転免許すらない」という人も増えていると聞きます。

これほど東京から近い場所にあり、船代も決して目玉が飛び出るような高額ではない、縦横、たかだか15、6㎞の小さな島内に、沖縄と桜島と鳥取県を一緒にしたような、見事な観光スポットが点在していて、食べ物も美味しい、本当にパラダイスのような所なのに、【マイカーありき】の観光インフラでは、とてもとても厳しい。

移動が大変 → リピーターが減る → 商店や飲食店が早めに終業・休業する → ますます観光が難しくなる → 公共交通機関も本数が減る……の悪循環で、車のない大半の観光客は、どうしても短期滞在型になると思います。野田浜なら野田浜、波浮港なら波浮港に固定して、他のエリアに出掛けようとしない。他のエリアに物見遊山に行こうとしないから、お金も使わないし、どうしたって、お金の落ちる場所が固定されてしまう。

ワタクシ、観光の基本は、どれだけ長く滞在させて(もしくはリピートさせて)、リゾート内をぐるぐる巡回させるか、だと思っていますので、このインフラは非常に惜しい。

午前に秋の浜で泳ぎまくって、午後は元町港で海鮮グルメ、明日はトウシキで一泳ぎした後、裏砂漠探訪、とか、この導線がスムーズにゆかないと、どうしても観光客は消極的になるし、午後五時以降、宿舎に帰れなくなるのを恐れて、客が外出を控えるような状況で、飲食店はどうやって生き残るのか、他人事ながら、あ~歯がゆいと思ってしまうわけですよ。

そうと分かっても、資金なし、人材なし、ないないづくして、どうにも改善のしようがない、という窮状があるのかもしれませんが。

伊豆大島、すっかり気に入っちゃった私としては、車のない人、特に家族連れでも、比較的夜遅くまで夏の休暇を満喫できる観光インフラを整えて欲しいなと思います。

裕福な高齢者層もターゲットになるのかもしれませんが、旅先で金を使うと言えば、やはり子ども連れ最強ですもの。

10歩、歩くごとに、「喉が渇いた」「腹が減った」と文句を言い、店頭にぶら下がっているものは何でも一つは買わずにおれない、くれくれ坊主な子どもを取り込んでこその観光業界ですよ。

家に帰って、下駄箱の上に無造作に置かれた、なんちゃらのキーホルダー……店先で、あれほど欲しい、欲しいと駄々をこね、しぶしぶ買ってやったにもかかわらず、三日も経てば、その存在すら忘れ去り、そのことを注意したら、「ママ、使っていいよ」と、のうのうと宣うような子どもの底知れぬ欲望(?)によって経済の半分は支えられていると、日々痛感しておりますので。

私も日本におれば、食べ盛りの子ども二人を引き連れ、毎夏、リピートして、元町港でグルメ三昧するのですが、それも到底叶いませんので、少しずつでも観光インフラが向上して、日本の皆さんの身近なパラダイスになることを切に願っています(^^)

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