ポーランドでは昔から養蜂業が盛んで、良質なハチミツが採取できることで知られています。
地方の文化イベントや観光地、農業フェアに出かけると、必ずといっていいほど地元の養蜂業者がブースを開き、自家製のハチミツや蜜蝋、ハニーコームなどを即売しています。
ソバ蜜、百花蜜、ラベンダー蜜、ハニードゥー、ラズベリー蜜など、種類も豊富。とても濃厚で美味しいですよ。

こちらはミツバチの巣から作られる蜜ロウ。他にも、ワックスや漢方薬、化粧品などに使われます。


ハチミツがたっぷり溜まったハニーコーム。その場で切り売りしてくれます。詳しくは「ハニーコーム(巣ハチミツ)と蜜蝋」を参照。

こちらはNalewka(ナレフカ)と呼ばれるポーランドの伝統的な自家製のお酒。主に果実を使いますが、ここではハチミツを使ったナレフカを販売。

アルコール度数40%。ウォッカなみの強さです。

§ Flickrより
ポーランドの地方の観光地や農業フェスティバルなどに出かけると、地元の養蜂業者が出店していることが多いです。
自家製ハチミツはもちろん、蜜蝋、蜂蜜酒、プロポリスなど、様々な手作り商品が並んでいます。

中でも特筆すべきが『ハニーコーム』と呼ばれるミツバチの巣の一部です。「育児室」とも言われる、この美しい六角形の小部屋は、その名の通り、ミツバチの子供達が成長するための部屋。
蜜蝋でできた小部屋の中には、「コームハニー(巣ハチミツ)」がいっぱい。
(部屋がhoneycombで、ハチミツが comb honey です。ややこしいですが)
まるで黄金色の滴のような巣ハチミツは、スッキリとした甘さで、栄養も満点。

養蜂業者のブースでは、ハニーコームをその場で切り売り。
ワッフルにのせて試食も出来ます。

今にも巣ハチミツがとろりと流れ出そう。瓶詰めのハチミツとはひと味違う、ひきしまった甘みとフレッシュな香りが特徴です。

§ 日本で購入する
日本でもニュージーランド産のハニーコームが販売されています。興味のある方はどうぞ☆
農業が主要な産業であるポーランドでは、春から秋の気候のよい時期に、町単位、あるいは地域単位で、頻繁に農業博覧会が開かれます。
EU加盟後、西欧列強のインポートもの(今時こういう言い方も時代遅れですが・・)におされがちな自国の農業力を高め、地元の新鮮で安全な農産品の美味しさを知ってもらうために開かれる催し。
我が町でも5月に「eco gara(エコ ガラ)」というテーマで大々的な農業博覧会が開かれ、たくさんのお客さんで賑わいました。
体育館に所狭しと設置されたたくさんのブースには、ポーランドの名産であるハム、ソーセージ、チーズ、焼き菓子、フルーツジュースなどが展示され(一部、焼き物や織物など伝統工芸も有り)、試食や販売、ビジネス交渉などができるようになっています。
メインはやはり乳製品と肉類でしたが、養蜂のブースも2箇所開かれ、地元産の蜂蜜酒やハチミツが販売されていました。
こちらは地元メーカーが製造販売しているドゥヴイニャク。中濃タイプですが、Apisのものと違って、かなりスパイスが利いています。

こちらはミツバチの巣と蜂蜜酒。六角形の小部屋には黄金色のハチミツがとろりと溜まって、とっても美味しいです。

ブース内のガラスケースの中ではミツバチが盛んに活動中。ポーランドのミツバチは元気です。

ポーランド名産の一つである山羊のチーズ。独特の匂いとコクがあり、苦手な人もあります。かなり塩辛いです。

その他の写真。
ポーランドの蜂蜜酒を語る上で欠かせないのが、これらの産業を支える要である「養蜂業」です。
郊外に行くと、普通の民家の庭先に、写真のようなミツバチ小屋がたくさん並んでいる風景をよく見かけます。
多くは、企業と業務提供を交わし、メーカーに蜂蜜を仕入れているところが多いのですが、自営で瓶詰めしたハチミツにラベルを貼り、地元の市場で販売したり、自家製の蜂蜜酒を作ったり、蜜蝋(写真後方)を作ったり、という家も多いです。
ちなみに、ポーランド製の蜂蜜は日本にも輸入されており、ポーランドにおいて重要な産業であることが明らかです。

ミツバチの小屋

ミツバチ小屋
写真:
Pszczelarski blog Piotra「養蜂業ピョートルのブログ」
「ポーランドって、どんな所ですか?」と聞かれたら、「北海道を4~5倍に引き延ばしたような感じ」と答えます。
果てしなく広がる地平線、一面の麦畑や森林、川、湖。
山岳地帯は、スロヴァキアの国境にあるだけで、後は、数百メートル級の山が所々に連なるのみ。
日本とはスケールの違う花の群生や農耕地も多く、ミツバチの飼育がしやすい環境だと思います。
一方で、相手が「ミツバチ」だけに、危険を伴う、大変な作業でもあり、業者さんのご苦労がしのばれます。

ラベンダーとミツバチ

蜜蝋